03 アリス達の動揺


 リオン・マルクの説明にあった【ルツ】はティアグラ・ワールドの端にその本拠地があった。
 正に隅っこに追いやられていたという感じだ。
 ティアグラにとっては必要の無い存在という事だろう。
 惑星テララからは随分、離れてしまった。
 惑星テララには偲が潜んでいるからドゥナ達を放っておくのは心配だったが、リオン・マルクは偲はティアグラの欠片核を持っているからティアグラの側に居るし、絶対者アブソルーター達は新体制となるため、今のところ動くことはないと言っていた。
 ティアグラの配下だから、琴太達を騙している可能性もあるが、今はそれを信じるしかない。
 琴太達は新たな力を得る事が必要なのだ。
 守ってばかりでは何も得られない。
 時には、前に進まなくてはならないのだから。
 絶対者アブソルーター達の中には、因縁の相手、ルゥオ・スタト・ゴォルが居る。
 敵とは言え、あの男は何となく、信用出来る――そんな気がしていた。
 ルゥオであれば、琴太達がいないのに、攻めてくるなどという事はしないだろう――そう思っていた。
 ドゥナの星見によれば、【ルツ】はティアグラとの交渉に使える切り札をいくつか持っている。
 その切り札を奪えれば、対ティアグラの大きな戦力にもなりうるとの事だった。
 【ルツ】の居る惑星グローには、琴太、アリス、ドロシー、ウェンディの4名だけで来ていた。
 セレナータはドゥナの居る土の神殿に置いてきた。
 残念ながら、彼の力では足手まといにしかならない。
 そう判断したからだ。
 選抜メンバーで事に当たる事にした。
 だが、その選抜メンバーにも不安が残る。