琴太達の意見がまとまった頃、ティアグラの腹心、リオン・マルクが現れた。
リオン・マルクは本来の姿ではなく、人間形態での登場だった。
敵意は無いという事を示したいのだろう。
「なんの用だ?」
琴太が尋ねる。
リオン・マルクは、
「まさか、貴様らまで連れて来られてしまうとはな。あのお方はよほど動揺なさっていたのか……」
と言った。
明らかに厄介者が紛れ込んだとでも言いたげな表情だった。
「無理矢理、訳のわからねぇ所に連れてきておいてそれはねぇだろう」
「芦柄 吟侍の兄、芦柄 琴太だったな――貴様にはルフォスの欠片核が入っている。欠片核ごときで、あの方がどうなるという事は無いだろうが、とりあえず、目障りだから消えろ――と言いたいが、こっちも不足の事態でな、あの方にお前達の処分をお伺いしたいが、今は無理なようだ。そこでだ、お前達に適当な相手を用意するから、隅の方で、戦っていろ。あの方が落ち着かれてからお前達をどうするか決めていただく事にする」
つまり、あの方――ティアグラは酷く動揺しているから琴太達の処分をどうするか決めている余裕がないから、処分保留にするので、適当に戦っていろと――そう言うことである。
ティアグラの動揺はクアンスティータが関わっているのだろう。
予定していた事が全て台無しにでもなったのだろう。
策士策に溺れる――クアンスティータを前に策などいくらあっても意味が無かったという事だ。
リオン・マルクは本来の姿ではなく、人間形態での登場だった。
敵意は無いという事を示したいのだろう。
「なんの用だ?」
琴太が尋ねる。
リオン・マルクは、
「まさか、貴様らまで連れて来られてしまうとはな。あのお方はよほど動揺なさっていたのか……」
と言った。
明らかに厄介者が紛れ込んだとでも言いたげな表情だった。
「無理矢理、訳のわからねぇ所に連れてきておいてそれはねぇだろう」
「芦柄 吟侍の兄、芦柄 琴太だったな――貴様にはルフォスの欠片核が入っている。欠片核ごときで、あの方がどうなるという事は無いだろうが、とりあえず、目障りだから消えろ――と言いたいが、こっちも不足の事態でな、あの方にお前達の処分をお伺いしたいが、今は無理なようだ。そこでだ、お前達に適当な相手を用意するから、隅の方で、戦っていろ。あの方が落ち着かれてからお前達をどうするか決めていただく事にする」
つまり、あの方――ティアグラは酷く動揺しているから琴太達の処分をどうするか決めている余裕がないから、処分保留にするので、適当に戦っていろと――そう言うことである。
ティアグラの動揺はクアンスティータが関わっているのだろう。
予定していた事が全て台無しにでもなったのだろう。
策士策に溺れる――クアンスティータを前に策などいくらあっても意味が無かったという事だ。