彼女によると、この惑星テララも含む宇宙空間はティアグラ・ワールドでほぼ間違いないという事。
 そして、ティアグラもまた、かなりの戦力を連れて、このティアグラ・ワールドで身を潜めているという事。
 敵となるのはこれまで相手をしてきた存在とは比較にならない存在が出てくる可能性があるという事などが解った。
 そして、琴太が取り戻したがっている野茂 偲(のも しのぶ)は現在もティアグラの
手に落ちたままであり、エース・スペードの手により、ジャック・クローバー、キング・ダイヤ、クイーン・ハートの三名は既に故人となっているという事なども解った。
 エース達とはソリが合わなかったがエース以外亡くなってしまったという事を聞かされると何とかならなかったのかと悲しい気持ちになった。
 また、琴太には吟侍の心臓にもなっている7番の化獣ルフォスの欠片核というのが体内にあるが、それだけでは、ティアグラには勝てないという事も解った。
 パワー不足を補う何らかの力をこのティアグラ・ワールドで手に入れなければ、ティアグラには勝てないという推測だった。
 これまでの冒険では琴太達の相手は、基本的には絶対者アブソルーターがメインだった。
 だが、これからは、1番の化獣ティアグラが率いるもっと格上の敵が相手となるという事になる。
 琴太は7番の化獣ルフォスの所有するルフォス・ワールドでキーアクションという力を手に入れた。
 だが、相手は、そのルフォスと神話の時代、互角に戦ったとされるティアグラなのだ。
 このままでは、不十分な力だというのはドゥナに言われるまでもなく感じていた。
 まずは、力をつけなくてはならない。
 琴太達はそう決意した。