05 ジェンド・ガメオファルアからの挑戦状


 ニアマリアが去ってからしばらく経った後、新た来訪者が現れた。
 その者の名前はパース・ガメオファルア。
 ジェンド・ガメオファルアと義兄弟の契りを交わした弟分だった。
 ジェンドと義兄弟という事はハイースとも義姉弟という事になる。
「パース、どうしてあなたが?」
 ハイースが尋ねる。
 パースはジェンドを絶対的に信頼していた。
 自分はジェンドよりも下でなくてはならない。
 だから、上位絶対者並みの力があったにもかかわらず、この男は中位絶対者で居続けたという。
 だから、【ファイシャ】の軍門に下り、共に新絶対者ネクスト・アブソルーターの話が来た時、レベル4への話がパースには来ていた。
 だが、敬愛するジェンドがレベル3だったので、この男はレベル2を選択した。
 自らの力となる加護を拒絶してまで、ジェンドに対する忠誠心を示す男。
 この男がハイースの行動を面白く思わないのも仕方がない事と言えた。
「姉上、なぜ、この様な軽率な行動を」
 パースの言葉には怒気がこもっている。
 怒っているのだろう。
「導造君はとても魅力的な少年……だったとしか言えないわ」
 ハイースも返答に困っている。
 どうしても的確な答えが見つからず、そう答えたという感じだった。
 パースは導造君の方にふり向き、
「芦柄 導造、貴様に兄上、ジェンド・ガメオファルアから決闘を申しつけるとの伝言だ。本来であれば、この俺が相手をするところだが、これは兄上がお決めになった事。俺は兄上の意志を尊重する」
 と言った。