このまま逃して良かったかどうかは解らない。
 更なる強大な力を手にしたら、私達の手に負えなくなるかも知れない。
 だけど、今、やりあっても負けていた可能性は高かった。
 それだけ、私達は疲弊し疲れ切っていた。
 エテレイン様でさえも、神の力が上手く使えなくなっていた。
 抜界であるという事がここまで影響してくるとは――
 怖いけど、ニアマリアの提案を受けるしかなかった。
 一つはっきりしているのはすぐにでもこの状況から何かを見出さなければ、私達は全滅する。
 それだけは、解る。
 今は、何も見えて来ない。
 だけど、ニアマリアからの襲撃の可能性が低くなったという事だけでも私達にはありがたいことだった。