元が一つである限り、全てに影響するダメージを与えるという力がその結晶にはあったのだ。
 しかも、これはただ、結晶を放っただけだ。
 結晶の加工次第で、どのような攻撃バリエーションになるか、想像するだけでもかなりのスケールアップと言えた。

 オイティエッケは最後の一つまで、全て、消滅していった。
 時間にすると大体、数十秒くらいだろうか。
 F(怪物ファーブラ・フィクタ)の攻撃だったなら一瞬なので、その辺のスケールダウンはあるが、それでもかなりの力だと言える。
「先を急ぐわよ」
 キャリアはフォールとキャトラに声をかける。
 自分達が何をなそうかというのはまだ決まっていない。
 目的もはっきりしない。
 だが、ここはまだ、第二階層に過ぎないのだ。
 幽界で何かをなすとしても中途半端過ぎる位置であると言える。
 進むなら、最深部である第十階層辺りまでは行かないとやりたい事とかが見えてこないのかも知れない。
 キャリア達は何かをするのではなく、まず、目的を見つけるために前に進む事を選択するのだった。
 キャリア達の現在地は幽界の第二階層の宇宙世界のどこか。
 第三階層に進むには恐らく、第二階層の宇宙世界の中心部にある巨大ブラックホールの所まで行くしかない。
 その前に、第二階層に居る本当の意味での強敵達とはまだ、出会っていない。
 第一階層と違い、多種多様な存在が居る第二階層。
 これからどんな冒険になっていくのかは解らない。
 だが、彼女達は前に進むしかない。
 明日を手にするために。

続く。