向かうところだった、キャリア達は急旋回して、そのブラックホールを離れた。
 すると、そこから何千光年も離れたところにもう一つ、巨大なブラックホールがあった。
 先に見た方のブラックホールは第二階層の入り口ではなく、侵入者を永遠の闇に閉じ込める罠だったのだ。
 怪妖達が追ってこなかったのもこの最後の罠があったからかもしれない。
 キャリアは、
「なんで気づいたの?」
 とフォールに聞いた。
 彼は、
「何となく、表層階層の時のブラックホールと違う気がした。ただそれだけだ」
 と答えた。
 頼りになる仲間が居ると言うことは心強い事だとキャリアは思った。
 一瞬、冷やっとしたが、キャリア達は無事、第二階層の宇宙へと進んだ。
 キャリア達は怪妖を全滅させる事が目的ではない。
 なので、無事に通れれば、無理に全部の怪妖と戦う必要はない。
 追って来ないのであれば、こちらも相手にしない。
 フォールだけはリベンジとして、他の怪妖との一騎打ちをしたかったが、そうも言っていられない。
 第二階層には更なる脅威があるのだ。
 納得がいかない結果でもそこは割り切って前に進むのみだった。