あぁだ、こうだと話し合いは長きにわたり、とうとうその日の夜を迎えた。
 クアースリータが誕生したのが今日なので、もう、クアンスティータが産まれていてもおかしくない。
 だが、クアースリータが誕生した時のような存在のブレを体感しなかった。
 クアースリータの誕生時には自分達が素粒子レベルにまで分解され、再び戻るという状況にまでなったが、クアンスティータの時はそれがない。
 実は、クアンスティータは思ったよりも大したことないのではないか?
 姉であり、兄でもあるクアースリータの方が凄いのではないかとキャトラが口にした。
 だが、それをフォールが否定する。
「何を言っている猫、俺はこれほどまでに恐ろしい存在だとは思っていなかったぞ」
 と言った。
 キャリアは、
「あら、なぜ?」
 と聞いた。
 彼女もよく解らなかったからだ。
 だが、その解らなかったというのが問題なのだ。
 ――そう、全ての存在が反射的に、クアンスティータを感知するのを拒否したのだ。
 クアンスティータの感覚を感じれば存在が消えてしまうためだ。
 存在を保つために、クアースリータの時と違い、外部の気を感じるという行為を全ての存在が拒否したのだ。
 そのため、何も感じなかったのだ。
 存在の本能がクアンスティータの感覚をシャットアウトして存在を保ったのだ。
 つまり、クアンスティータとはそれだけの力を持った化獣(ばけもの)であるという事になる。