「どうするニャン?」
 キャトラがキャリアに今後の行動について尋ねる。
 宇宙空間での呼吸はそれぞれの能力により可能としているが、このまま、宇宙空間に居続けるというのはあまり、良い状態とは言えない。
 どこか、特殊能力を使わずに呼吸が出来る場所を探して落ち着かないと行けない。
 これまで、ルーメンとテネブライで来る日も来る日も敵との連戦連戦また、連戦だったが、ようやく、敵の目が自分達からクアンスティータに移ってくれた。
 やっと少し、落ち着ける時が来たんだとホッとする。
 逆に、神や悪魔は落ち着かない日々が始まるのだろう。
 なんせ、ついに、クアンスティータが産まれるのだ。
 どんな状況になっていくのか全く読めない。
 今まで神々や悪魔は圧倒的優位な立場で、下々の存在を見てきた。
 だが、これからは、自分達の立場さえも脅かしかねない途轍もない脅威と向き合う日々がやってくるのだ。
 因果応報――
 神々や悪魔達がキャリア達に対してしてきた事の報いがこれから起きるかも知れないと思うとちょっと複雑な気持ちになった。
 クアースリータが産まれて少し経ったが、それに合わせて、様々な存在がざわついているのを感覚として、受けた。
 どの存在にも焦りのようなものを感じる。
 寝耳に水でもかけられたかのような驚きを感じた。
 それだけ怖いのだろう。
 今まで、神話の中のフィクションだと思われてきた、クアンスティータ。
 だが、今はその姉(兄)クアースリータが誕生してしまった。
 クアースリータが誕生するという事はその双子の兄弟姉妹のクアンスティータもまた誕生するという事でもある。
 クアースリータが確認されたという事はフィクションはフィクションじゃなかったという現実が突きつけられたという事でもある。
 臭い物には蓋――そうやって生きてきた者達は現実と向き合えず右往左往している。
 今まで、ふんぞり返ってきた強者達が怯えているのも解る。
 クアンスティータの誕生により、自分達が弱者に分類されてしまうかも知れないからだ。
 中央に居た者が隅へと追いやられもするだろう。