第五章 クアンスティータ誕生の気配


 宇宙空間をただようキャリア達に神と悪魔からの追撃部隊が向かっていった。
 神側からは3名の如真、悪魔からは3名の化深がメインとして配置されている。
 周りには如真や化深の監視の意味もふくめて、10羽の0級天上使、20羽の1級天上使、10体の0級使愚魔、20体の1級使愚魔もいる。
 2級天上使、2級使愚魔もそれぞれ300以上は確認出来る。
 どこの大宇宙と大戦争でも始めるのかというような戦力だった。
 もはやキャリア個人を倒すという戦力ではなかった。
 偽クアンスティータを産み出したという事実が神と悪魔を本気にさせたのだ。
 10核の偽クアンスティータを産み出したキャリアにはもはや、偽者のクアンスティータという部分は残っていないのだが、第二期の偽クアンスティータを産み出したというインパクトはそれだけ強かった。
「とんでもにゃい兵力だにゃ……」
 キャトラが思わずつぶやく。
 勝てる気が全くしない――それが正直な感想だった。
「私がやる……みんなは下がっていて……」
 キャリアが他の4名を下がらせる。
 キャリアの頭の光体にはまだ、偽クアンスティータが誕生した時の強大過ぎるエネルギーがくすぶっている。
 このエネルギーを使って、この超大兵団にどれだけ対抗出来るかは解らないが、とにかく、やるしかない。