クアンスティータと一口に言っても、こういう存在であればクアンスティータであるという定義はない。
 特徴としては背花変(はいかへん)と呼ばれる万能細胞や千角尾(せんかくび)と呼ばれるしっぽがあるが、これは本物のクアンスティータの共通点だ。
 本物であっても本体や側体によっては全く違う構造をしているので、視覚的共通点以外はこれがクアンスティータという定義はない。
 それは偽クアンスティータにも言える事で、どの部分をもって、偽者の【クアンスティータ】としているのか明確な定義は存在しないのだ。
 だが、クアンスティータのために動くという事や圧倒的なパワーを与えられる事などから、それは偽クアンスティータだという事になっている。
 そのため、偽クアンスティータ同士の共通点も無い。
 しいて挙げるのであれば、クアンスティータとは元々が怪物ファーブラ・フィクタと魔女ニナの娘、レインミリーの生まれ変わりであるという事から、おんこという男でも女でもない性別でありながら、容姿などは女性に近いため、偽クアンスティータは女性型で統一されているという事くらいだろうか。
 また、本体を守る、側体と同じ様な立場でクアンスティータ全体を守るという事から、年頃の女性の姿をしているという事になる。
 ただ、Fからしてみれば、それは猿真似に過ぎないと思っていた。
 本物のクアンスティータはもっととんでもない存在。
 そういうくくりで計れるような存在ではないのだ。
 クアンスティータを守るというのも疑問に思っている。
 クアンスティータの立場であれば、守って貰う必要は全く無いのだ。