だが、内在しているパワーが明らかにキャリアとは別物だった。
 容姿こそ似てはいるが全く別の存在――そう感じられた。
 様子を見ていたFは
「ようやく覚醒したか……」
 と言った。
 その事からも元はキャリアだったというのが解った。
 キャリアとは顔や体型は似ているが、その女性には天使の翼も悪魔の翼も無い。
 頭上にあったハート型のエンジェルハイロゥも別の物に変わっている。
 五色の光体が頭上にあった。
 表現するのであれば、五種類の光の帯が頭上にあるという事になる。
 翼の代わりに背中から生えているものもある。
 膜のような感じのものだ。
 蝶や蛾の羽根のように見えなくもない。
 だが、これはまだ、形が定まっていないのかもしれない。
 ゆらゆらと形を変化させている。
「キャリアさんなのかニャ?」
 キャトラは恐る恐る、尋ねる。
 女性は、
「キャリアでもある。でも私は偽クアンスティータを産む存在でもある」
 と答えた。