さらに続いて、もう一体、悪魔が飛び出す。
「私の名前はクルゥ。私も悪魔の要素を持つ」
 と言った。
 クルゥもやはり蝙蝠の様な翼を持つ悪魔っぽい姿をしている。
 ただし、こちらは女性の姿だ。
 クルゥの出現により、キャリアの悪魔の翼は消失してしまった。
 片翼となり、上手く飛ぶことも出来なくなった。
 まさか、キャリアの悪魔の要素をサボータとクルゥに取られた?
 フォールはそう考えた。
 どうやらサボータもクルゥも味方になってくれそうだが、逆に、キャリアの戦闘力が半減したのではないのだろうか?
 闇の惑星テネブライにおいて、光の属性だけでいるという事は自殺行為でもある。
 完全にアウェー状態になるからだ。
 闇の存在に光の属性の効果は絶大だと言っても、立っている場が闇属性なら話は別だ。
 キャリアは足手まといにもなりかねない。
 だが、フォールの心配を余所に、テネブライでの戦いがタイムアップになった。
 舞台がテネブライからルーメンにチェンジする間にフォールが向こう側にいるキャトラに声をかける。
「おい、猫、キャリアが変だ。何かあるかも知れん、気をつけろ」
 と。
「解ったニャン。鬼さんありがとニャン」
 と返すキャトラ。
 とは言ったものの何をどうすれば良いのかさっぱり解らなかった。