「大丈夫なの?」
「今ので、奴が入れ替える力を持っているのが解った。ならば、入れ替わるよりも前に奴の懐に踏み込めば済む話だ」
 と居合いの構えをとる。
 ブッソーが危険物と身体を入れ替える前に切り裂こうという考えなのだ。
 一瞬よりも早く切り裂く。
 そんな事が可能なのだろうか?
 だが、フォールの実力は本物だ。
 彼ならばやり遂げるだろう。
 キャリアはそんな安心感を持っていた。
 これまで一緒に死線をくぐり抜けて来て、彼の実力は嫌というほど解っていた。
 彼なら出来る――
 その確信が彼女にはあった。
 そして、それは現実のものとなる。
 ブッソーが身体を入れ替えるより前に土刀の刃は敵の身体を両断した。
 ブッソーの身体は爆発物と入れ替わったが、入れ替わる前に切り裂いた手応えをしっかりと感じていた。
 また、キャリアに爆発物から助けられたが、無事にブッソーをしとめた。
 手を出して怒られるかと思ったが、
「すまん、また、手を煩わせた」
 と言われた。
 その反応は、かたくなだったフォールも少しずつキャリアと打ち解けている証でもあった。
「ううん、困ったときは助け合うのが仲間でしょ」
 と彼女は答えた。
 フォールは少し照れくさそうにしていた。
 こういう関係がくすぐったいのだろう。
 だが、彼にしてみれば、かなり前進した態度とも言えた。