「身代わり?」
「そうだ、そこの愚弟だ。オレの代わりに煮るなり焼くなり好きにするが良い」
「だってさ?とりあえず、受けとく、天罰?」
 とリノン様がこっちを向く。
 そんな、にーちゃん。
 あんまりだ。
 僕が可哀相じゃないか。
 天罰は寿命を縮めるんだよ。
 僕が不憫じゃないの?
 リノン様が僕に対する愛情表現としてやってくれる天罰は受けられるけど、にーちゃんの代わりに受ける天罰は話が別だよ。
 にーちゃんへの愛を代わりに受けるなんて、心は僕に向いてないって事じゃないか。
 そんなの嫌だ。
「あなたの愚弟がまた、何か変な曲解した事考えている見たいよ?」
「ふっ、弟の頭には脳みその代わりに煩悩を練り込んだ、合わせ味噌が詰まっている。奴の考える事など、オレが理解する必要ない」
 二人とも照れ屋さんだなぁ。
 僕への愛を素直に認めたくないんだね。
 解るよ、その気持ち。
 うんうん。
 僕が……
「だから、あんたの妄想が入ると話が進まないでしょうが。天罰、ほいっ」
「ぴぎゃぁっ」
 と、とにかく、リノン様が他の十二曇天様の説明をある程度かいつまんでしてくれた。
 それぞれ、魅力的で、僕は他の曇天様達にも早く会いたいなと思うようになった。
 それはにーちゃんも同じみたいで、曇天様達を降臨させるべく行動に移す事にしたみたいだ。
 リノン様の話では僕とにーちゃんの野望を叶えてくれそうな曇天様の事がよく解らなかったので、とりあえず、降臨方法が確定した曇天様から、順番に、どんどん降臨していってもらおうという事になった。