「では、与えましょう。蛇遣曇天リノンの名にかけて……」
「ホントですか」
「与えるのは天罰です」
「ひぎゃああああああっ」
 僕は雷に撃たれた。
 死んじゃうじゃないか。
「ひ、ひどい、リノン様……哀れな美少年にこんな仕打ちを……」
「何が美少年よ。元凶はあなたのようだから罰を与えただけです。生きているだけでも感謝なさい」
「せ、せめて願い事だけでも聞いて下さい。お願いします」
「そ、そうね、罰は与えたし、元の位置に戻すのであれば、聞いてあげます。ただし、聞いてあげるだけです。無理難題だったら即刻、却下しますからね」
「大丈夫です。みんな幸せになる心温まる願い事ですから」
「そうなの?」
「そうです。では、にーちゃんどうぞ」
 僕はにーちゃんにバトンをタッチした。
「……いまいち、腑に落ちねぇが、まぁいいか。実はなオレはこう見えても女なんだ」
「こう見なくても女の子に見えるけど?」
「オレは男だ」
「どっちなのよ?」
 リノン様が首を傾げる。
 にーちゃん、頑張れ。
「心は男だが、身体は残念ながら女なんだ。オレは女が抱きたいんだ。男なんて気持ち悪くて抱けるかぁってな」
 にーちゃんは叫んだ。