第二章 第三幕 一回戦


 予備戦も滞り無く進み、ようやく4096チームが出揃った。
 これから一回戦が始まることになる。
 当然だけど、これに勝つと2048チームで二回戦、1024チームで三回戦とどんどん半分のチームになっていく。
 それで考えると四回戦は512チーム、五回戦は256チーム、六回戦は128チーム、七回戦は64チーム、八回戦は32チーム、九回戦は16チーム、準々決勝は8チーム、準決勝は4チーム、決勝が2チームとなるので、あと12回勝てば、地球代表チームの1チームに選ばれる事になるわね。
 元々、天才肌じゃない私だからか、地球での強いチームは他の地区に行っていて欲しいと思うのはどうしてかしらね?
 獣馬君の様に強い奴を片っ端からぶったおすという感じの方が勝ち上がれるのかしら?
 私としては、出来るだけ、強敵とぶつからず、なるべく楽に勝ち進みたいという考えは、優勝するチームの監督としては心構えがなってないのかも知れないわね。
 でも、怖いんだもん。
 負けたら、そこで終わりでしょ?
 だったら、出来るだけ、強敵と出会いたくない。
 そう思うのが私なんだよね。
 だから、涼一君みたいに天才にはなれなかったんでしょうね。
 でも、獣馬君達は違う。
 私と違って才能があるんだから。
 どんどん勝ち上がって欲しいわ。
 天才じゃなくても監督という形でなら、私でも夢の舞台に参加する事が出来る。
 それが、夢命戦。
 私の実力では今の地球代表戦も勝ち上がれないだろう。
 だけど、獣馬君達のサポートを通して、栄光への道を私も味わう事が出来る。
 それが嬉しかった。
 私の事はそれくらいにして、次はいよいよ、1回戦、チーム昴対チームファイナリストの戦いの順番が回ってきた。
 予備戦でのレベルを考えてここで、一度、みらちゃんにもバトル体験をしてもらおうと思っている。
 今回は先鋒として、参加する事になる。
 すると必然的にレギュラーの誰かが降りないと行けないんだけど、獣馬君と諷太君はそれぞれ、【お前が降りろ】の一点張り。
 なので、【私が降ります】と揺花ちゃんが降りてくれた。