この砂漠エリアではそんな戦法は通じない。
 選手はバトルエリアがどんな状態になるかはあらかじめ知らされていない。
 自分のICにあったバトルエリアになるかどうかは運も関わってくる。
 バトルエリアによっては弱いキャラクターが強いキャラクターに勝ってしまうという番狂わせがあっても不思議じゃないのだ。
 今回は諷太君に有利に働いたようだ。
 だけど、裏を返せば、うちのチームに不利なバトルエリアが出てくる場合もある。
 どんなバトルエリアでも無難に戦えるキャラクターなんてそう簡単に思いつくものじゃない。
 私達もそれは覚悟しておかないといけないわね。

 諷太君の【メダリスト】は砂に隠れている【バックヤード(?)】を発見。
 そのまま、中に隠れている、正体の解らないキャラクターもろとも【メダリスト】の能力を使うこと無く、一発で勝利を納めた。
 結果的には諷太君の圧勝だった。
 思うように戦えず涙する裕吾君。
 一歩間違えば、これは諷太君が涙していたかも知れない。
 それだけは心にとめておこうと思った。