そして、4人目のメンバーが揃ってから5人目が見つかるのは早かった。
 というか、向こうから来てくれた。
 その5人目を地球チームに入れても良いということであるならばだ。
 そう――5人目は地球人じゃなかった。
 彼の名前はショーベン。
 れっきとした宇宙人だ。
 獣馬君達がショーベンとはおしっこという意味だと言ったら怒っていたが、宇宙人的には【勇猛なる戦士】という意味らしい。
 彼は、第三大会出身者で氷室 恭起(ひむろ きょうき)君と氷室 聖良(ひむろ せいら)ちゃん、つまり、獣馬くん達の幼馴染みに敗れた事があるらしかった。
 第三大会という言わばエリート大会に参加出来る資格を持っていた彼は恭起君と聖良ちゃんに手ひどく負けたらしい。
 負けた時、恭起君に言われた台詞は【恵まれた立場でぬくぬくとやっているような奴に負ける気はしない】だったらしい。
 ショーベン君はあんまり悔しくて、だったら自分も最低ランクから這い上がってやると言って地球にやって来たらしい。
 最低ランク扱いされているのはちょっとカチンとくるけど、不利な条件から勝ち上がって来ようという精神は尊敬出来るなと思った。
 練習試合をしたら、実際、第三大会で戦っていただけあって、獣馬君達よりもやや実力はあった。
 獣馬君と揺花ちゃんが協力してようやく勝てたというレベルだったし、彼がチームに加わってくれるのであれば、心強いチームメイトになるだろう。
 私はショーベン君の地球チーム参加の申請を出した。
 が、書類手続きには多少時間がかかり、ショーベン君が参加出来るのは宇宙戦が始まってからになりそうだ。
 でも、地球戦では3名が参加出来れば良いので、それは関係ないだろう。
 宇宙人1人が認められると解ってからは、私は視野を宇宙にまで広めた。
 考えて見れば諒一(りょういち)君も地球に恭起君と聖良ちゃんをスカウトに来たように、地球外からスカウトしても良いんだって事を今更ながら理解した。