本人が希望しているのを断る訳にも行かず、了承したが、彼女が夢命戦チームにいることでバランスが悪くなってしまっている。
 このまま参加すれば、彼女はチームメイトの足を引っ張るという形になってしまい、彼女自身が気まずい思いをする事になってしまう。
 総監督としては彼女に夢命戦チームで鍛える事をお願いするか、それとも夢命祭チームへの移動を選択するか、そのどちらかを決めなくてはならない。
 勝ちを意識するのであれば、彼女には降りてもらうのが一番なのだが、それだと、彼女を傷つける事になってしまう。
 私は悩んだ。
 悩んで、悩んで、悩んで、悩み続けた。
 結論が出ないままもたもたしていたのだが、それは知らない内に解決していた。
 子供達が子供達で問題解決のために動いていたのだ。
 私は子供達の問題解決能力というのを軽んじていた。
 彼らは彼らで、一生懸命悩み、そして、正解ではないかもしれないけど、良いと思う方向に進んでいくんだと感じた。
 みらちゃんは実力こそ足りてないが、向上心とかは十分にある。
 ただ、ものの考え方、想像の仕方がよく解っていなかっただけだった。
 女の子同士、揺花ちゃんがみらちゃんの相談に乗ってくれていた。
 みらちゃん自身も実力が足りていないのは理解していた。
 理解していた上で、揺花ちゃんに、ものの考え方というものを教わっていた。
 女の子は男の子に比べて共感しやすい性別だ。
 揺花ちゃんの考えが伝染するというのに近い形でみらちゃんは小さくではあるが変わった。
 大化けこそしなかったが、小化けした。