ずっと姉達に守られて過ごしてきたフェンディナにとっては、吟侍と出会い、一緒に冒険することはかなり成長出来たなと思える事でもある。
 気になる相手と一緒に成長していける事が嬉しいのだった。
 吟侍の期待に応えたい。
 それが今のフェンディナの力となっていた。
 泣いても笑っても後はゲスデゲスの最後の切り札との戦いを残すのみ。
 この戦いに勝てば、フェンディナは一つ目標をクリアしたことになるのだ。
 そういう意味でフェンディナの気持ちはスッキリしていた。
 10年の寿命を担保にするかどうかを深刻な表情で悩んでいるゲスデゲスとは大違いだった。
 ゲスデゲスにとっては、その10年の寿命を代償とする最後の切り札、フリーサイズ以上の切り札はない。
 フリーサイズで勝てなければ、ゲスデゲスにフェンディナから勝利をもぎ取るコマは残っていないのだから。
 フェンディナの方は気合い十分だった。
 後は決戦を待つのみ。

 続く。