マージンは上半身を球状の身体に収納し、でっかい玉のような状態になり、そのまま転がりながら突っ込んできた。
 かなりの速度で向かってきている。
 当たったら吹き飛ばされるのは必至だろう。
 あまりの威力にやっぱり、ベリーフィットの時と同様に移動する度に空間が歪む。
 フェンディナは体内宝物庫から何かを取り出した。
 存在接着剤の入ったチューブだ。
 超強力な接着剤でどこかにくっつけて動きを止めようという考えだった。
 狙い通り、ゲスデゲスの母星にマージンのボディをくっつける事に成功した。
 だが、マトリョーシカのように中から1サイズ小さいマージンの身体が現れ、再び、回転して、フェンディナを襲う。
 今度は存在接着剤に注意を払っている。
 簡単には、捕まらないだろう。
 それに、超高速で回転しながら、もの凄い早さでマージンの上半身が飛びだし、何らかの攻撃を絶えず仕掛けていた。
 フェンディナの攻撃は球の回転力で防いでしまっている。
 マージンもなかなか厄介な敵と言えた。
 だが、フェンディナはタイミングを見事合わせて、一瞬飛びだしたマージンの上半身を捕まえた。
 これで放さなければ、マージンが再び球状になって攻撃することも無いとふんでいたのだが、そこにフェンディナの油断があった。
 マージンのボディの上半身が出ていない部分から別の上半身が現れ、フェンディナに背後から攻撃を仕掛けたのだ。
 これは、マージンの上半身が一つしかないと判断したフェンディナのミスだった。
「う、うぅ……」
 思わぬ深傷を負ってしまうフェンディナ。