その操り人形はベリーフィットをコピーし、そっくりとなる。
 フェンディナがベリーフィットそっくりな操り人形を操作する形だ。
 ベリーフィット対ベリーフィット人形は互角。
 フェンディナはベリーフィット人形にベリーフィットの動きをトレースする様に操作している。
 その戦いを見ていた吟侍は感心する。
 なんだ、フェンディナも色んな力を使えるんじゃねぇかと思ったのだ。
 同じ動きをするベリーフィットとベリーフィット人形だが、ベリーフィットがベリーフィット人形の相手に手間取っている隙をつき、三番目の姉、ナシェルの力を借りてフェンディナは結果をねじ曲げた。
 つまり、ゲスデゲスとの血の契約を無かった事にしたのだ。
 それにより、ベリーフィットはミイラの状態に戻った。
 フェンディナがベリーフィットを倒したという結果だけが維持された。
 大分、苦戦したが、難敵、ベリーフィットを倒した。
 これで、8勝。
 後、2勝すれば、マザー神樹と充命人達は自由の身となる。
パチパチパチ……
 吟侍はフェンディナの勝利に拍手を送る。
 吟侍の目から見ても見事な勝利だったからだ。
 この世界にくるまではアピス・クアンスティータ戦と陸 海空(りく かいくう)戦をフェンディナは戦っていたが、どちらも敗北している。
 だが、フェンディナはやれば出来るのだ。
 実力を上手く引き出せれば、強敵相手にも勝つことが出来る少女なのだ。
「や、役立たずめが……」
 お約束でゲスデゲスが悔しがる。