ベリーフィットの攻撃に反応して空間が大きく歪む。
 これはベリーフィットの攻撃に空間を歪ませる能力があるという訳ではない。
 ベリーフィットの攻撃力が高すぎて、空間が影響して歪んでいるのだ。
 ベリーフィット自身の能力という事ではないのだ。
 単純な戦闘力で言えばフェンディナよりも数段上だ。
 まともな力比べでは負けてしまう。
 フェンディナは攻撃を避けるが、周りの空間の歪みに引っ張られて、寸前で避けても巻き込まれてしまい、ダメージを負ってしまっていた。
 いわゆる大ピンチというやつだ。
 それでこそ、フェンディナをこのロスト・ワールドに連れてきた意味がある。
 楽して、勝てる冒険では意味が無いのだから。
 フェンディナにはたっぷり苦戦をしてもらわないといけない。
 フェンディナにはかなりの眠っている力があるが、それが目覚める気配はない。
 本当の意味ではピンチになっていないと身体の奥底が判断しているのだろう。
 ならば、表面上でも力を覚醒していってもらわねば、フェンディナの成長は見込めない。
 包帯女ベリーフィットの猛攻は続く。
 ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ……と息つく暇もない攻撃の連続だった。
 フェンディナとしては間合いを取りたいがそれをしている余裕もない。
 吟侍もアドバイスをしたいが、フェンディナの方にアドバイスを聞いている余裕がない。
 ならば、フェンディナ自身の判断で、この危機を乗り切ってもらうしかない。
 ベリーフィットの超スピードが多くの残像を作り出す。
 だが、その残像もただの残像では無かった。
 残像が質量を持って、再びフェンディナに攻撃を仕掛ける。
 質量を持った分身の術がフェンディナを襲う。
 更に、体内の成分を変えて、炭素よりも硬い身体となり、突っ込んでくる。
 まさに全身凶器と言った戦闘スタイルがフェンディナを襲う。
 フェンディナは体内宝物庫から対抗手段を探す。
 彼女の身体には多くの宝が眠っている。
 そこから、一つの操り人形を出す。