アーウン四兄弟はこれまで戦ってきた3名よりも数千段は強かった。
 だが、それでも4対1で何とかフェンディナと渡り合っているレベルだ。
 これが、王杯大会エカテリーナ枠での戦いだった場合はかなり良い線行くレベルと見て良いだろう。
 それだけのポテンシャルをアーウン四兄弟は1名、1名が持っていた。
 それにも増してポテンシャルが高いのはフェンディナの方だった。
 海空も言っていたがまともに戦っていたら優勝したのはフェンディナだったくらいなのだから。
 吟侍の許可が出て攻撃に転じたフェンディナは体術だけで、アーウン四兄弟を黙らせた。
 なかなかの相手だったが、それでもフェンディナの相手をするには少々役不足だった。
 だが、肩慣らしくらいにはなったようだ。
 少し、フェンディナの息が上がっていた。
 それだけ、激しい攻撃だったという事だ。
 アーウン四兄弟に勝ったことで、フェンディナは7勝した事になる。
 後、3名に勝てば、マザー神樹は守られた事になる。

「まさか、アーウン四兄弟までが敗れてしまうとはね……だが、これで、私の方も本気を出す決心がつきましたよ」
 とゲスデゲスが言う。
 吟侍は、
「ずいぶんなスロースターターだな。後、3名で終わりだぞ」
 と言った。