ゲスデゲスは対照的に醜い顔を更に歪ませる。
「何をしている、次だ、次は、ダンディスを連れてこい」
 ダンディスとはゲスデゲスが主催している武闘大会の統一王者だ。
 主催している大会は100種類以上もあるが、それは、ゲスデゲスが、裏で手を回して、ダンディスの優勝に手を貸している。
 ダンディスは広告塔として、ゲスデゲスの儲け話に荷担している。
 だが、ゲスデゲスのえこ贔屓による統一王者の実力などたかが知れていた。
 開始早々、ダンディスの背後に回ったフェンディナは手刀で彼を気絶させた。
 あっという間にフェンディナの勝利だった。
 ここまでの三連戦をフェンディナはろくに実力を発揮する事無く勝利している。
 これでは、修業にならない。
 吟侍はそう判断した。
 いっそのこと、残る7名を一気にバトルに参加させてとっとと終わらせようか――そう考えてもいた。
「なぁ、ゲスデゲスさんさぁ、後の奴もこんなレベルなのか?」
 吟侍は試しに聞いて見た。
 ゲスデゲスは、
「ふ、ふざけるな。ここからが本番だ。おい、奴らを連れてこい」
 と言って部下に命令した。