吟侍は、
「フェンディナ、とりあえず、あのちょろちょろ動いている星、何とかできるか?」
 と言った。
 フェンディナは、
「はい、それくらいなら……」
 と答えた。
 吟侍にとってもフェンディナにとっても星を動かして見せることに対して驚く程の事だとは全く思っていない。
 フェンディナはバスターの能力設定で引力と斥力操作の力を無効にした。
 この力は彼女の一番上の姉、ロ・レリラル・マカフシギの力でもある能力設定を変えるという能力だ。
 フェンディナは姉達の力を保管する力も持っている。
 姉達からいざという時はこの力を使いなさいと言ってあらかじめ彼女達の能力をフェンディナは貯蓄させて貰っていた。
 回数には限りがあるが、その力があれば、偽者ごときに遅れを取るようなフェンディナではなかった。
 とっておきの力を空気をよじ登る事が出来る力に変更させられたバスターは戦意を喪失した。
 ギブアップを宣言して、まずは、フェンディナの1勝となった。