ゲスデゲスの宇宙船は人間であるゲスデゲスを運んでいるため、移動速度が思ったよりも速くはない。
 なので、ゲスデゲスの母星まではしばらくかかる事になった。
 その間に吟侍とフェンディナは何度も雑談した。
 吟侍は自分の育った環境は冒険の切っ掛けなんかも話したし、フェンディナも自分の姉達の事なども話した。
 最初は遠慮がちだったフェンディナも大分、吟侍に心を許してきていた。
 ゲスデゲスの方も刺客は全く意味がないと思い、吟侍達を母星に着くまで放っておく事にしたらしい。
 なので、宇宙船旅行の後半は楽しく過ごせた。
 楽しい宇宙旅行だったが、それで、貴重な10日も使ってしまった。
 吟侍達に設定されている時間は360日なので、後、350日しかない。
 こういう事もあるので、吟侍は多めに時間を取ったのだ。
 過ぎてしまった時間を後悔しても仕方ない。
 まずは、フェンディナを鍛える事が第一だ。
 それにはゲスデゲスの用意した10名の刺客を倒さなくてはならない。
 これには、吟侍は手を貸せない。
 あくまでもフェンディナの実力で勝っていって貰わなければならないのだ。