だが、実際の吟侍は正攻法にはこだわっていない。
 結果的に最良であれば、途中の手段は邪道であってもそれを押し通す。
 【答えの力】というのはあの最強の化獣クアンスティータに対抗出来るかも知れないと言われている力だが、そんな彼だからこそ、身につけられた力なのかも知れないと思うのだった。
 ゲスデゲスの宇宙船では度々、吟侍達を暗殺しようと刺客が襲ってきた。
 だが、吟侍は元々来るのが解ってましたと言わんばかりの対処で、敵船の中にもかかわらず比較的快適に過ごしていた。
 驚く事はあったが吟侍という人間の行動は、よりよい結果に向かって行動している様に見えた。
 改めて、フェンディナは吟侍の事を尊敬した。
 最初は、化獣に身体を浸食されている者同士、悩み事とかを相談出来ればと思って近づいたのだが、今では憧れの様な感じになって来ていた。
 ビックリする事の連続だが、吟侍との冒険は楽しいと思えるようになっていた。
 そんな彼が今は自分のために修業に付き合ってくれていると思うと嬉しくなった。
 吟侍はその後もゲスデゲスの宇宙船の食料のある所を突き止めたり娯楽設備で遊んだりした。
 まるで、初めからそこに何があるのか解るかのように行動する吟侍。
 あらかじめ答えがわかるというのが【答えの力】なのだ。
 その力の凄さをフェンディナは再確認した。