「彼は関係有りません。戦うのであれば私が戦います」
 フェンディナは吟侍の代わりに自分が戦うと言った。
「あなたが……?」
 ゲスデゲスが更に思案する。
 要はゲスデゲスが用意した選手が勝てば良いのだから、殺さないで選手に軽くいたぶらせれば従順になるのではないかと考えた。
「どうですか?」
 フェンディナが尋ねる。
 ゲスデゲスは、
「良いでしょう。その賭けに乗りま……」
 「す」と言った瞬間に、吟侍が瞬間移動で、ゲスデゲスの真後ろに出現し、【答えの力】の力を込めた人差し指と中指をゲスデゲスの頭に突っ込んだ。
「言ったな。これで契約完了だ」
 と吟侍が言った。
 実は、こうなることは【答えの力】であらかじめ解っていた。
 ゲスデゲスは当然、約束など守る気持ちは微塵も無かったが、それでも、口に出して、フェンディナと約束をした。
 吟侍はフェンディナと交わした約束を破る時、ゲスデゲスの脳に激痛が走るようにしたのだ。
 つまり、フェンディナがゲスデゲスの用意した10名の選手を全員倒せば、この約束は正式に受理された事になる。
 約束を破れば、苦しむのはゲスデゲスの方になる。