「ただ?」
「非情に困っている事はあります。旅のお方にするようなお話ではないのですが……」
「何だ?こうして出会ったのも何かの縁だ。おいら達に出来ることなら協力するよ。話してくれ」
 プレミアが困っていると聞き、吟侍は彼女の悩みを聞く事にした。
 彼女の話だと、この惑星圏には複数のマザー神樹があり、充命人と呼ばれる人達が一ヶ月分の命を充電、いや、充命し生活している。
 その充命人にとっては、マザー神樹は無くてはならないものであり、重要な生命線であると言って良い。
 だが、そのマザー神樹を不法に刈り取りしている者達がいるのだという。
 マザー神樹はとても美しく、それは滅び行く運命のこの世界、グレイテスト・ビッグの宇宙で高く取引がされるらしい。
 それを宇宙商人ゲスデゲスと言う悪徳商人が目をつけ、次々と伐採しているらしい。
 聞いていると、ゲスデゲスというのはただの人間らしいが、その資金力で、かなりの大物を雇い入れているため、誰にも逆らえない状態になっているという。
 ここは一つ、吟侍が懲らしめてやってもいいのだが、この世界にはまず、フェンディナの精神を鍛え直すのを第一の目的として来ている。
 吟侍が倒してしまっては意味がないのだ。
「フェンディナ、行けそうか?」
 吟侍はフェンディナに聞いた。
「え?どういう事でしょうか?」
 フェンディナが聞き返す。