ならば、一日以内でカミーロに接触出来る距離を保つだろう。
 コーサンの行動を推測すれば、恐らく、ゾイズマかそれ以上の存在の記憶が残る地をいくつかキープするだろう。
 これまでのような単発では、カミーロが突破すれば、すなわち、コーサンにとってのピンチとなる。
 複雑に強者を織り交ぜた方が、カミーロにとっては脅威となる。
 カミーロとて無敵ではない。
 このグラン・ベルトの伝説で彼の勝てない存在が居るはずだ。
 そうなったら、彼はどうするのか?
 逃げる?
 いや、一時撤退すると言った方がいいかも知れない。
 一度引くが再びコーサンの元に進む。
 どんな強敵を用意しても一日あれば彼女の幻影は消えてしまうのだから。
 生きてさえいればいつか彼女にたどり着く。
 これはカミーロとコーサンの根比べでもある。
 どちらが先に音を上げるか、その勝負でもある。
 カミーロには諦めるつもりは全くない。
 あるとすれば、コーサンの方が諦めてカミーロとの決着をつけにやってくるという方であろう。
 コーサンにとっては、カミーロを幻影を使って倒す事が優先されるだろう。
 彼女の方は、カミーロを強敵として認識しているようだから。
 カミーロの方も油断はしない。
 アームベルト以上の保持者はカミーロにとって強敵だと認識した。
 束になってかかって来られたら彼に勝ち目は薄くなる。
 ゾイズマ戦を経て、カミーロとコーサンはお互いをよりいっそう意識するようになった。
 カミーロはなおもコーサンを追いかける。
 コーサンとの決着は相打ちしかないのか?
 それはまだ解らない。
 彼の中で結論となる答えは用意出来ていないからだ。
 最終的にどういう決着に持っていくのが正解なのかは全くわからないが、とにかく前に進むしかない。
 例えそれが、奈落の底に落ちるような結末だとしても。