生前は、とても好戦的な性格で、強い者を見つけると衝動的に勝負を挑んでいた。
 得意な攻撃は破壊攻撃だ。
 破壊攻撃と言っても何かを破壊するという事ではない。
 自らの肉体を破壊する程の衝撃を攻撃時に作り出すパワーがあるのだ。
 壊れた身体はゆっくりと再生する。
 不老不死の力もあるのだ。
 肉体のリミッターが無いから力の限りぶん回す。
 まともにぶつかれば、カミーロの身体が持たない。
 パワー重視タイプの戦士だが、関節技や柔術などで対抗してもパワーで押し返される恐れがある。
 ここは冷静に相手のパワーを利用して相手の身体を更に破壊し、再生しきる前に対処するというのが攻略として適切な手段だろう。
 そう判断したは良いが、スピードもかなりのものなので、タイミングを合わせるのは至難の業だ。
 一呼吸する間に信じられないくらい前に進み出てくるので、避けるだけで精一杯だった。
 これだけエネルギッシュに動き回れば間接とかに無理が生じてくるのだが、再生能力のあるゾイズマはそんな事を気にする必要もないだろう。
 後から後から再生するのだろうから。
 圧倒的パワーの不死身の相手。
 だが、吟侍と行動を共にしていたカミーロは不死身の相手を倒す手段も身につけていた。
 不死身くらいの相手にいちいち驚いていては吟侍のパーティーのメンバーはやっていられなかったからだ。
 能力浸透度の低い不死身くらいならば、カミーロでも十分倒す事が出来る。
 再生速度から考えてもゾイズマの能力浸透度や能力浸透耐久度はそれほど高くない。
 カミーロは合掌のポーズを取る。
 彼の対不死身用の技を繰り出すためだ。
 【完全浄化(かんぜんじょうか)】だ。