どれくらい時間が経っただろう。
 一時間?それとも一週間?
 時間感覚が無くなってしまっている。
 神形である彼は故障してしまったのだろうか?
 いや、違う。
 その地、その地の記憶をたどっている内に時間感覚がなくなってきたのだ。
 待ち続ける間、色んな事を考えた。
 全てコーサンに関係する事だ。
 カミーロにとってはコーサンこそが全てだったからだ。
 来て欲しい――
 その彼の願いは叶えられた。
 コーサンが現れたのだ。
 現れたと言ってもまだ、近くまで来た訳ではない。
 コーサンの微かな気配が感じられたのだ。
 間違いなく、彼女は近くまで来ている。
 待っていた。
 この永遠とも言える時を。
 コーサン――今すぐ会いに行きたい。
 飛び込んで行きたい。
 だが、彼は待った。
 この距離で近づけば彼女は逃げ出す可能性が高かったからだ。