次なる目的地にはコーサンが居た。
 いや、違う。
 コーサンを真似た、別物だ。
 偽者のコーサンがカミーロに立ちふさがった。
 コーサンを愛しているカミーロにとってはこれは侮辱とも言える行為だった。
 コーサンをただ、真似ているだけであれば、彼は何とも思わなかった。
 だが、偽者のコーサンはカミーロを誘惑してきた。
 まるで、偽者に惑わされろとでも言いたげだった。
 それまで穏やかだった彼に怒りの感情が芽生えた。
 バカにするな。
 お前など、コーサンでもなんでもない。
 姿形を真似ただけの紛い物だ。
 そう思った彼は光の影で偽者を細切れにした。
 続いて現れたフィンガーベルトの保持者達も彼の怒りを鎮めるために犠牲となるだけだった。
 彼は更に歩を進める。
 当然、行く先には壁となる存在の幻影達が次々と現れる。
 だが、カミーロは次々と撃破していった。
 フィンガーベルトの保持者では例えいくつ保持していようが、彼の敵ではないようだった。
 もはや、大して、時間稼ぎにもならなかった。
 ほぼ素通りの状態で、次から次へと難関を突破していくカミーロ。
 彼は完全に勢いづいていた。