さっきの森はフィンガーベルトが一つだった事を考えるとさっきよりは実力が上がっているが、それでも大した戦闘能力ではないだろうと推察できる。
 この辺りは過疎化が進んでいた地帯なのだろう。
 まだ、本当の大物らしき存在は現れていないと思っても良い状況だ。
 大物が多く集まる地でコーサンは陣地を構えるつもりなのだろう。
 どんどん、大物が出てきそうな地を模索しているような形跡がある。
 大男の攻撃は思ったよりも早かった。
 カミーロの神速にもついてこれるくらいの反応速度を持っていた。
 が、技能面では単調な攻撃が続いている事からもあまり大したことはなさそうだ。
 このグラン・ベルトは芦柄 吟侍が選択するような巨大な力を秘めたロスト・ワールドではない。
 世界自体の力がもともと弱かったため、滅びの道を選択せざるを得なかった世界に過ぎない。
 なので、全体的なレベルから考えてもびっくりするような強敵が存在する世界ではないのかも知れない。
 だが、それでも、この世界にとっての強者というのはかなりの実力を持っているはずだ。
 その世界の全員が大したことないという事は考えられない。
 世界の中で飛びぬけた実力を持つとんでもない存在がいなきゃ不自然だ。
 目の前の大男がそれだという事はないだろうが。
 カミーロは大男の攻撃を見定めていく。
 このまま、交わすという手もあるが、この男のスピードならば、追いかければ、次の障害に足止めされた時に追いつかれて挟み撃ちになる可能性がある。
 だとすれば、この男は倒して行った方が無難だと彼は判断した。
 スピードだけでなく、パワーもかなりあるみたいなので、まともに力比べしてもしかたない。