相思相愛というよりはお互いがお互いを求める、運命の鎖の様なものでつながれているような関係──
 それが、フェリクスとアウローラの関係だった。
 それは万能師であるバティストが関係していた。
 フェリクスの知る知財とアウローラの知る知財──
 その二つが引き合っているのだ。
 知財を受け継ぐ家族と調整者という違いはあっても二人はバティストの知財を通じてどこかでつながっているのだ。
 だが、その事は二人は気づかない。
 気にはなるけど、好意とも少し違う。
 この感覚はなんなんだ?
 自分の気持ちがわからないまま、相手の事をつい探ってしまう。
 お互いが歩み寄れない状況だったが、ある事件をきっかけにまた、二人は急接近するのだった。