アウローラに会いたい。
 会って、これからどうするか相談したい。
 その事だけが頭をよぎっていた。
 それが原因による判断力の欠如が、彼にピンチを運んできた。
【兵宮】により生み出された鉱兵に囲まれたのだ。
 囲まれたというのは見つかったという事ではない。
 が、行ける方向全てに鉱兵が配置されてしまったのだ。
 鉱兵は【七型】を追っていた。
 【七型】とはアウローラの事だ。
 実はアウローラの方もフェリクスの事が気になり、近くまで彼を追って来ていたのだ。
 気にはなるけど、会うことは出来ない。
 だけど、せめて、様子だけでも窺いたい。
 その気持ちが彼女にフェリクスの情報を集めるための行動を取らせていた。
 その行動が、組織に見つかり、鉱兵が集まってきたのだ。
 アウローラの方はフェリクスと違い、危険に対する対処は素人だ。
 そのため、足がついたのだ。
 鉱兵の接近に気づいたので慌ててアウローラは逃げて難を逃れた。
 だが、近くにいたフェリクスはまともに、影響を受けたのだ。
 突然の事態に慌てるフェリクス。
 鉱兵が集まってきたのはアウローラが原因なので、彼からしてみれば、寝耳に水の出来事だった。
 何が起きているのか理解できないが、逃げ道が無いことに対して、どう対処して良いのか迷っていた。
 母からもこんな時はどうするという教えを受けていたのだが、アウローラの事を気にしすぎていたフェリクスは慌ててしまって対処が遅れた。
 結果としては鉱兵を操っていた者の不注意で見逃されることになったのだが、一歩間違っていたら捕まっていてもおかしくない程、急接近されていた。
 二人を追っている組織とは一体、どのようなものをいうのだろうか?