03 5回の予備戦レズンデールVSレディーメーカー


 続く、予備戦の三戦目はレズンデールとレディーメーカーとの戦いになった。
 今回、吟侍はどちらとも面識がない。
 どちらも無名。
 どのような力を持っているのか全くわからなかった。
 だが、レズンデールの方からは尋常ではない強大なパワーを感じられた。
 対する、レディーメーカーの方は確かにある程度の強さは感じるが、そのレベルで言えば、通常の絶対者アブソルータークラス。
 このエカテリーナ枠というよりは通常の王杯大会に参加した方が良いのでは?と感じた。
 レズンデールは
「貴様の様な身の程知らずが参加して良い大会ではない。早々に立ち去れぃ」
 と言った。
 吟侍はレズンデールを無冠の強者として認識した。
 恐らく、レズンデールは今まで対戦相手を全て始末してきたのだろう。
 だから、その噂が世に広まる事は無かった。
 それでも、その身体から立ち上る気配はただ者では無いことを物語っている。
 戦わなくてもそのまとっている雰囲気だけでもそれは十分感じ取れた。
 レディーメーカーは、
「ちょっと、待って下さい。僕は出ません。僕は代理のものです」
 と慌てて、訂正した。
 このままでいたら、彼がレズンデールと戦う事になってしまうので、それを否定したのだ。
「代理?」
 モニターごしに吟侍は怪訝顔になった。
 代理だという意味が解らなかったからだ。
 それはレズンデールにとっても同じ感想だろう。
 レディーメーカーは、
「僕は単なる運び屋です。彼女の名前も解らないので、とりあえず僕の名前を……、普段、女性をプロデュースしている者で、レディーメーカーと言います。よろしく」
 と言ったが、意味が解らない。
 一体なんの話をしているのか要領を得ない。
「だからなんだ?貴様が出ないのに貴様の名前を使っている意味がわからん」
 レズンデールは怒鳴る。
「お、怒らないで、今、彼女を持ってきますから……」
 レズンデールの迫力に気圧されるように、レディーメーカーはそそくさとその場を一旦、離れる。