彼女の力はこの反転変換器の力だけではなかった。
 彼女は圧縮体となって小さくなり、通常の人間と同じようなサイズになっていたが、本来は星よりも大きな星物(せいぶつ)と呼ばれる超巨大生物でもあった。
 超危険生命体でもあるので、本来、様々な宇宙(うちゅうしん)、宇宙魔(うちゅうま)等によって隔離されている存在だ。
 殆どが隔離されている星物だが、フテラ・ウラのように圧縮体となって小さくなれる力を持つ者は宇宙、宇宙魔の目をかいくぐって存在する事が出来ていたのだ。
 実際のフテラ・ウラの大きさは太陽系と同じくらいの大きさだった。
 反転変換器からの栄養を吸収し、どんどん大きくなっていたため、このくらいの大きさにまで成長した。
 途方もなく大きくなったフテラ・ウラによる攻撃が始まる。
 指ではじくだけでももの凄い強大な破壊力が巻き起こる。
 師主族ラスティズムであるガートも大きくはなれるがせいぜい小山程度。
 フテラ・ウラの比ではなかった。
 さらに彼女は反転変換器との二つの身体を持っている。
 大きさからくる破壊力ではフテラ・ウラの方が圧倒的に高かった。
 伊達に自分は№2だと名乗っている訳ではなかった。
 途轍もない巨体とパワーを併せ持った存在だった。
 惑星ウェントスで本来の姿になったらウェントスを押しつぶしていただろう。
 それほどの存在だ。
 ガートは渋々、負けを認めた。
 ――が、フテラ・ウラが№2だと認めた訳ではない。
 確かに凄い存在だったが、このフテラ・ウラよりも強い存在はたくさんいるはずだ。
 ガートにとって、どうしようもない力というのはこのフテラ・ウラからは感じない。
 負けはしたが、決して、彼の言っている事が間違いであったという事ではないのだ。
 衛星通信でこの予備戦の試合も中継されているので、観客達はフテラ・ウラの大きさにただただ、ビックリしたのだった。
 予備戦とは言え、エカテリーナ枠に出場する選手はみんなただ者ではないという感じだった。