例えば、能力浸透耐久度(のうりょくしんとうたいきゅうど)が1しかない不老不死の相手に能力浸透度(のうりょくしんとうど)が2のナイフで突き刺せば、不老不死の相手を殺すことが出来る。
 つまり、能力効果の効き目を表す数値だった。
 様々な例外もあるが、魔法は基本的に能力浸透度は1から10くらいで、稀法は1000以上の能力浸透度であると言って良かった。
 まともにぶつかれば、魔法による攻撃は無効、防御も無効と言って良かった。
 だが、魔法以外の特殊な力というのは全宇宙には無数存在する。
 特殊な力同士の相性というものもある。
 メジャーな特殊能力としては魔法だが、対戦相手のフテラ・ウラが魔法を使うとは限らない。
 別の力を持っているかも知れない。
 何にせよ、自身を№2だと言っているのだ。
 それなりの力を持っているのではないかというのは推測出来る。
「貴様か、自分が№2だとのたまわっている愚か者は」
 ガートが挑発をする。
 超レア種族にして、超高等種である彼にとって、軽はずみに自身が№2だなどとは口が裂けても言えない言葉だった。
 宇宙は広い。
 自身を超える者は数多く存在する事をガートは自覚していた。
 恐らく本当に実力がある存在は自分で強いとは言わない。
 黙っていても、その実力は周りに理解されるからだ。
 故に、分不相応な自己評価をする者が許せなかった。
 それが、フテラ・ウラに対する嫌悪感となって現れていた。
「誰に向かってものを言っている。この私こそが№2だ。クアンスティータ以外の誰にも負けん」
 強がって見せるフテラ・ウラ。
 その表情は自身たっぷりだ。