仮に【スーパーナチュラル】がクアンスティータが引き起こすと考えるとその時点で、この宇宙は終わってしまうと出ている。
 誕生する以上、本能的に宇宙崩壊を認める訳がない。
 必ず自身が誕生する宇宙を保護するような何かをして生まれてくるはずだ。
 なので、クアンスティータより、力の劣る、クアースリータが引き起こすと考えられたのだ。
 クアンスティータは様々な複数の特別な力を持って生まれてくるとされているが、クアースリータにも特別な力はある。
 カノンはクアースリータの特別な力は文字通り、特別な力だと考えている。
 簡単に言ってしまえば、普通の力を特別にする力だ。
 つまり、クアースリータの力は何でも特別な力となる。
 クアンスティータ学で、クアンスティータの名前は【量】から来ていて、クアースリータは【質】から来ているという。
 そう、クアースリータは【質】を上げる力を持った化獣なのだ。
 つまり、クアースリータの特別にする力の影響を受けた惑星アクアの水が過剰反応を起こし、【スーパーナチュラル】を引き起こされる。
 それが、【スーパーナチュラル】と呼ばれる超自然現象の構造となるとカノンは読んでいた。
 だが、原因がわかったとしても、それに対する解決策は今のところ、思いついていない。
 クアースリータが誕生し、それによって引き起こされる【スーパーナチュラル】のタイミングも解らない。
 それらを推測するために、カノン自身の身体に秘める、女神御(めがみ)セラピアの力を使って、無数のシャボン玉状の体感物質を作りだし、それを惑星テララ、惑星イグニス、惑星ウェントスに送った。
 少しでも他の星の状況を把握しておかないとクアースリータとクアンスティータの事は解らない。
 恐らく、この双子が誕生するにあたって、何かしらの異常事態が各惑星で起きているはず。
 それを感知して、分析すれば、クアースリータ誕生が推測出来ると考えたのだ。
 だが、強者達がひしめき、思惑が錯綜するこの四つの星の状況を把握するという事は簡単な事では無かった。
 並大抵の事という訳にはいかなかった。
 惑星ウェントスに居る吟侍の中のルフォス、惑星テララの琴太の中のルフォスの欠片に反応し、カノンはかなりダメージを受けた。
 彼女が吟侍と冒険を共にしなかったのは、彼の心臓ともなっているルフォスとカノンの中のセラピアが異常反応して、彼女の体力を奪っていくからだと思っていたが、何かが違うとカノンは考えている。
 なぜなら、ルフォス以外の他の化獣、例えば、八番の化獣オリウァンコにはそんな反応がないからだ。
 オリウァンコからのストーカー被害にあっていたカノンだったが、狙われはしたものの、カノンに拒絶反応というものは一切なかった。
 同じ化獣であるはずのオリウァンコとルフォスにそんな違いがあるとは思えない。
 原因はルフォスとセラピアというよりは、むしろ、カノン自身にあるのではないのか?
 自分の気づいていない何かがあり、それによって、カノンが拒絶反応を起こしているのではないかと思っている。