まずは、水について考えた。
 水と言えば、色んなものと混ざりやすい性質のものでもある。
 水に何かを混ぜる事によって、分離するのはとても難しくなってくる。
 ビーカーの中だけというのならまだしも、惑星アクア全体の水に何らかの物質などが混ざる事により、分離は殆ど不可能と言っても良いだろう。
 クアンスティータ自身は可能かも知れないとは思うが、カノンの実力ではまず、出来ない芸当と見て良い。
 惑星セカンド・アースの時から、カノンはクアンスティータの事について興味を持っていたので、色々、研究していた。
 最初は吟侍達の保護者であるジョージ神父の研究からの引継ぎだったのだが、徐々に新しい発見をしていった。
 研究中、色々な発見をして、惑星セカンド・アースにとってのノーベル賞に当たる、ベルノー賞をたくさん取ってきたが、それは、殆ど、クアンスティータ学と呼ばれる学問を研究していてその過程で偶然、発見されたものがほとんどでもある。
 だから、カノンにとって、クアンスティータとは近寄りがたいものではなく、むしろ、身近な研究対象でもあったとも言える。
 そのクアンスティータ学では本来、クアンスティータ自身では【スーパーナチュラル】は起きないと出ていた。
 起きてしまったら想像を絶する被害がでるので、本能的にクアンスティータは外部との直接の接触を遮断しているはずだと結論付けられている。
 では何故か?
 それが起きてしまうのはクアンスティータが双子だからである。
 クアンスティータが誕生する少し前にクアンスティータの姉(兄)であるクアースリータが誕生する。
 すぐ側で、クアンスティータが誕生するため、クアースリータは自身の誕生時、生命維持のため、過剰反応をする。
 その時、起きるのが【スーパーナチュラル】であると推測出来ていた。
 原因となるのはクアンスティータではあるが、それを引き起こすのは実際にはクアースリータ。
 それがカノンが導き出した答えだった。