01 カノンの苦悩
「……もう、良いのかよ?」
ユリシーズ・ホメロスは気遣った。
「あ、うん、ありがとう。もう大丈夫……」
カノン・アナリーゼ・メロディアスはコーヒーを受け取り、力なく微笑んだ。
8番の化獣(ばけもの)オリウァンコの襲撃事件は少なからず、カノンに影を落とした。
謎の道化、ゼルトザームの助けが入って、なかった事になったものの、一度は、心ないファン達は無残にも惨殺された。
命が元に戻ったから良いだろうという話にはならない。
この事を吹っ切ろうとカノンはがむしゃらに活動した。
それこそ、寝る間も惜しむように。
――が、それでも彼女の手が届かないという事はどうしても出てくる。
カノンの知らない所で、ネダコという絶対者アブソルーターとユリシーズ達はぶつかることになった。
ネダコは中位絶対者であり、数多くの下位絶対者を従えていた。
途中からその騒動に気づき、カノンは奔走するが、誤解が誤解を生んだまま、絶対者ネダコは命を落とした。
ネダコはただ、人間達にも悔い改めて欲しい事があっただけで、危害を加えるつもりは無かった事をカノンは調べ上げていた。
にも関わらず、人間達に害なす絶対者アブソルーターとしてユリシーズ達に殺されてしまったのだ。
カノンは慌てて、泥まみれになっていたネダコを抱き寄せた。
そして、
「ゴメンネ……ゴメンネ……気づいてあげられなくて、ゴメンネ。……もっと……もっと早く気づいてあげるべきだった……」
とカノンも泥まみれになって涙した。
「……もう、良いのかよ?」
ユリシーズ・ホメロスは気遣った。
「あ、うん、ありがとう。もう大丈夫……」
カノン・アナリーゼ・メロディアスはコーヒーを受け取り、力なく微笑んだ。
8番の化獣(ばけもの)オリウァンコの襲撃事件は少なからず、カノンに影を落とした。
謎の道化、ゼルトザームの助けが入って、なかった事になったものの、一度は、心ないファン達は無残にも惨殺された。
命が元に戻ったから良いだろうという話にはならない。
この事を吹っ切ろうとカノンはがむしゃらに活動した。
それこそ、寝る間も惜しむように。
――が、それでも彼女の手が届かないという事はどうしても出てくる。
カノンの知らない所で、ネダコという絶対者アブソルーターとユリシーズ達はぶつかることになった。
ネダコは中位絶対者であり、数多くの下位絶対者を従えていた。
途中からその騒動に気づき、カノンは奔走するが、誤解が誤解を生んだまま、絶対者ネダコは命を落とした。
ネダコはただ、人間達にも悔い改めて欲しい事があっただけで、危害を加えるつもりは無かった事をカノンは調べ上げていた。
にも関わらず、人間達に害なす絶対者アブソルーターとしてユリシーズ達に殺されてしまったのだ。
カノンは慌てて、泥まみれになっていたネダコを抱き寄せた。
そして、
「ゴメンネ……ゴメンネ……気づいてあげられなくて、ゴメンネ。……もっと……もっと早く気づいてあげるべきだった……」
とカノンも泥まみれになって涙した。