しばらくすると、
「俺を訪ねて来てくれたのか?お前、琴太だろ?」
という声が響いた。
「お前、アンドリューか?」
琴太は聞き返す。
【アンドリュー】と言う名前を聞いた時、思い当たる節はあった。
記憶が確かなら、かつて攫われた友達の中に【アンドリュー】という名前はあったからだ。
「そうだ、アンドリューだよ。懐かしいな。お前、美味しく育ったなぁ……」
「何を言っている?助けに来たんだ、俺達は」
「助け?食べられに来たの間違いじゃないのか?」
「何で、俺達がお前に食べられなきゃならないんだ?言っている意味が解らん、説明してくれ」
「俺、人間食べる様になっちまったんだ。一緒に連れて来られた友達も何人か食べちまった。その味が忘れられねぇ。お前も美味そうだな」
「正気に戻れ、アンドリュー。何があったんだ?話してくれ」
琴太は必死に訴える。
が、アンドリューはもはや琴太達を食料としてしか見ていないようだ。
何度、問いかけても返事は平行線をたどっていた。
琴太達を食べる気持ちは変わらないと言った感じだ。
「美味そうだ。早く食べさせてくれ……」
「琴太、この男はもう駄目よ。恐らく脳の深いところまで浸食されている」
「ドロシー、何とかならねぇのか?」
琴太はドロシーに救いを求める。
彼女の錬金術ならば、何とかならないかと期待したが、首は横に振られた。
これが義弟の吟侍ならば、あるいはアンドリューに巣食った何かと彼を分離させることも可能かもしれないが、琴太の持つ、能力分解は能力を分解するものであり、浸食されてしまったものまで分解することは難しい。
自分の力不足を嘆いていても事は好転しない。
自分に出来る最善を尽くす事しか出来ない。
残った選択肢はアンドリューを安らかに逝かせてやる事しかないのか……。
いや、まだ、能力分解ができないと決まった訳ではない。
やっても見ない内に諦めるのは良くない。
とりあえず、アンドリューを見つけて、彼の心臓を打ち、鍵を出せれば何とかなるかも知れない。
琴太はそれにかけることにした。
「アンドリュー、俺を食べたければ出てきてくれ。決着をつけたい」
「言われなくてもそうするよ」
琴太の申し出に素直に返事をするアンドリューだったが出て来たものは琴太が予想していた姿とは別物だった。
姿形としては、よくわからない物体が集まったよくわからない物としてか形容できなかった。
なんの意味があるのか、どのような力があるのか、その意図が全く読めない。
「俺を訪ねて来てくれたのか?お前、琴太だろ?」
という声が響いた。
「お前、アンドリューか?」
琴太は聞き返す。
【アンドリュー】と言う名前を聞いた時、思い当たる節はあった。
記憶が確かなら、かつて攫われた友達の中に【アンドリュー】という名前はあったからだ。
「そうだ、アンドリューだよ。懐かしいな。お前、美味しく育ったなぁ……」
「何を言っている?助けに来たんだ、俺達は」
「助け?食べられに来たの間違いじゃないのか?」
「何で、俺達がお前に食べられなきゃならないんだ?言っている意味が解らん、説明してくれ」
「俺、人間食べる様になっちまったんだ。一緒に連れて来られた友達も何人か食べちまった。その味が忘れられねぇ。お前も美味そうだな」
「正気に戻れ、アンドリュー。何があったんだ?話してくれ」
琴太は必死に訴える。
が、アンドリューはもはや琴太達を食料としてしか見ていないようだ。
何度、問いかけても返事は平行線をたどっていた。
琴太達を食べる気持ちは変わらないと言った感じだ。
「美味そうだ。早く食べさせてくれ……」
「琴太、この男はもう駄目よ。恐らく脳の深いところまで浸食されている」
「ドロシー、何とかならねぇのか?」
琴太はドロシーに救いを求める。
彼女の錬金術ならば、何とかならないかと期待したが、首は横に振られた。
これが義弟の吟侍ならば、あるいはアンドリューに巣食った何かと彼を分離させることも可能かもしれないが、琴太の持つ、能力分解は能力を分解するものであり、浸食されてしまったものまで分解することは難しい。
自分の力不足を嘆いていても事は好転しない。
自分に出来る最善を尽くす事しか出来ない。
残った選択肢はアンドリューを安らかに逝かせてやる事しかないのか……。
いや、まだ、能力分解ができないと決まった訳ではない。
やっても見ない内に諦めるのは良くない。
とりあえず、アンドリューを見つけて、彼の心臓を打ち、鍵を出せれば何とかなるかも知れない。
琴太はそれにかけることにした。
「アンドリュー、俺を食べたければ出てきてくれ。決着をつけたい」
「言われなくてもそうするよ」
琴太の申し出に素直に返事をするアンドリューだったが出て来たものは琴太が予想していた姿とは別物だった。
姿形としては、よくわからない物体が集まったよくわからない物としてか形容できなかった。
なんの意味があるのか、どのような力があるのか、その意図が全く読めない。