04 人食いアンドリューの悲劇


「彼女の行っていたのはここか?」
 琴太はとある村に着いた。
 ここはドゥナの星見で記されていた村でもあった。
 村とは言っても人の気配は一切無い。
 廃村なのでは?と一瞬思ったが、ついこの間までは生活をしていたというような生活感は残っていた。
 伝染病でもあって、村民がみんな批難したのかとも思ったが、アリスの分析によると伝染病が流行ったにしては空気などにも問題は一切無いと言う。
 何より、死体が全くないというのもどこかおかしい。
 墓もないのだ。
 このくらいの規模の村ならば、近くに墓地のようなものがあっても良いものなのに、それらしいものは見あたらない。
 この村の風習では、墓はつくらず、そのまま埋めるかなにかなのかと思ったが、地中に骨のある形跡は見あたらない。
 どこか不自然な村だった。
 生活感はあるのに、そこに生き物の気配がしないのだ。
 まるで、頭の悪い犯人がそこにあったという事を誤魔化すためにポンと村を作った。
 そんな感じがした。
 しばらく探っているといくつかのヒントとなりそうなものは見つけることができた。
 【アンドリュー】――その名前は村の至る所で記されていた。
 まるで、この村はアンドリューという人物の所有物であるかのように。
 アンドリューという何者かがこの村に関わっていることだけは何となくわかる。
「妙ね……?」
 ドロシーがサイコメトリーで探ったが、この地に人が住んでいたという記憶が残っていない。
 遠くの山を見る。
 別段、おかしな所はないように見えたが、ある時、フッと、山の奥に巨大な目が出現した。
 琴太達は警戒する。
 何かがおかしい。
 そして、何かが起きている。
 だが、それが解らない。