琴太はクアンスティータから逃げるのは男らしくないとは思いつつも、彼の意見をくみ取って、決闘を了承した。
 どうやら、ウォワリは自分だけで、過去へ渡る訳ではなく、仲間を数名連れていく予定だという事で、決闘はウォワリチーム対琴太チームで行われるという事になった。
 琴太チームは、琴太、アリス、ドロシー、ウェンディの4名。
 ウォワリチームは、ウォワリ、グァンマレイ、ヴァートス、トリニューロの4名だ。
 奇しくも4対4の勝負となる。
 戦力外のセレナータは安全なところまで退避して、見学だ。
 勝敗の決し方は、相手の死ではなく、屈服させた時点で決まるというものだ。
 初めから時間と空間の能力者と名乗ってきているウォワリはともかく、他の三名の力は未知数だった。
 だが、琴太チームには解析能力に優れたアリスがいる。
 サテライトフォートレスで宇宙から、ウォワリチームの動向を常に探っていた。
 ウェンディは砂と同化した。
 たちまち、砂人間と化す彼女。
 荒野なので、あまり同化出来るものは少ない。
 が、それでも、ウェンディの力であれば、ある素材から同化出来るものを見つけ出して、それを力とする事は可能だった。
 ドロシーはサイコメトリーで辺りを探った。
 ウォワリの能力が時間と空間を操る能力である以上、過去や未来において、既に近くに来ていたという事も考えられる。
 その辺りに探りを入れていたのだ。
 それで、なんとなく、つかんでいた。
 ウォワリは時間を逆さまに移動する力があるのだと。
 つまり、普通の存在は時間が逆転すると行動がもとに戻っていくが、ウォワリは時間が戻っている状況、逆再生時に時を進める事が出来るという力の持ち主だった。
 これはものすごく厄介な能力であると言える。
 逆再生時、こちらの攻撃は戻ってしまうが、向こうは攻撃できるのだ。
 能力を使われたら、過去の時代に傷ついたという結果がいきなり突きつけられるという事になる。