それから、また、しばらく歩き、たどり着いた先はたくさんの食料が貯蔵されている倉の様な場所だった。
その食料をガツガツと食べ続ける一つの影。
その影がふり向き、声を上げた。
「よく、ここまでたどり着いたな。俺様の名前はコション・マルク。お前を倒す者の名だ。今の内に覚えておけ」
むっくりと起き上がったその顔は豚のようだった。
コション・マルクとは豚の怪物のようだった。
構える琴太。
このコション・マルクを倒せれば、元の世界に戻れるかも知れない。
「いくぜ!」
気合い一閃。
コション・マルクの心臓に向けて打撃を与える。
鍵が出現する。
後はこの鍵を回せば、コション・マルクの力は分解される。
そう思った矢先、コション・マルクはものすごい勢いで、周りにあった食料を吸い込む。
すると、せっかく出ていた鍵がまた心臓に戻ってしまった。
「残念だったな。俺様は食料を吸い込む事によって、身体の組織をゼロから組み換えられるんだ。どうやら、俺様の力を分解したいのだろうが、食料がある限り、俺様は何度も体内組織を組み替えられるし、傷ついても食料さえ吸い込めば、あっという間に修復できるんだよ」
と息巻く豚の怪物。
つまり、2アクションでは倒せないという事だ。
1アクション目で鍵を出しても、その間に食料を吸い込み、それが無効化されてしまう。
なかなかに手ごわい相手だった。
セルパン・マルクとリマス・マルクの様にはいかないようだ。
ならばと、1アクション目を自分の心臓をうち、鍵十手を取り出した。
これで、鍵をかきだしてやろうと琴太は考えた。
が、今度は分厚い脂肪に阻まれ、心臓部にまで鍵十手が届かない。
そこで、琴太は距離を取り、助走して、再び近づき、やり投げの様に、鍵十手を投げた。
ズビュンとものすごい音を立てて、コション・マルクの心臓に突き刺さる鍵十手。
さらに追い打ちをかけるように、ダッシュして近づいて来た琴太は殴って鍵十手を心臓の奥に押し込んだ。
「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……」
コション・マルクは鍵を引き出されるのではなく、逆に押し込まれた事で反応が遅れた。
そのまま、琴太は鍵十手を回した。
ガギョンッ
という音がしたかと思うと、コション・マルクの食料を吸い込んだら体内組織を一から組みなおせるという能力は分解された。
鍵十手は心臓に押し込む事によって、キーアクションの鍵を出して、鍵を回すという2つのアクションを省いて、同じ効果を持たせる事ができるのだ。
見事、コション・マルクも倒した。
(なるほどね。戦闘の応用力はそれなりにあるようだ)
後には、ティアグラの声が響いた。
やはり、琴太の力を推し量っていたようだ。
用がすんだからなのか、琴太は再び、元の世界へと戻されるのだった。
「琴太お兄ちゃん、どこにいってたのぉ~」
セレナータが駆け寄り抱きつく。
「ちょっとな、ティアグラのやろうに挨拶されただけだ」
と琴太は言った。
が、その表情からはただの挨拶ではないことははっきりとわかった。
「ティアグラなの?」
アリスが聞き返した。
「あぁ、ティアグラだ。クアンスティータじゃねぇ」
と琴太は返した。
アリス達にとっては、クアンスティータこそ、最も警戒すべき存在だ。
相手が、クアンスティータの場合とティアグラの場合とでは緊張感がまるで違う。
アリス達はひとまず安心した。
その食料をガツガツと食べ続ける一つの影。
その影がふり向き、声を上げた。
「よく、ここまでたどり着いたな。俺様の名前はコション・マルク。お前を倒す者の名だ。今の内に覚えておけ」
むっくりと起き上がったその顔は豚のようだった。
コション・マルクとは豚の怪物のようだった。
構える琴太。
このコション・マルクを倒せれば、元の世界に戻れるかも知れない。
「いくぜ!」
気合い一閃。
コション・マルクの心臓に向けて打撃を与える。
鍵が出現する。
後はこの鍵を回せば、コション・マルクの力は分解される。
そう思った矢先、コション・マルクはものすごい勢いで、周りにあった食料を吸い込む。
すると、せっかく出ていた鍵がまた心臓に戻ってしまった。
「残念だったな。俺様は食料を吸い込む事によって、身体の組織をゼロから組み換えられるんだ。どうやら、俺様の力を分解したいのだろうが、食料がある限り、俺様は何度も体内組織を組み替えられるし、傷ついても食料さえ吸い込めば、あっという間に修復できるんだよ」
と息巻く豚の怪物。
つまり、2アクションでは倒せないという事だ。
1アクション目で鍵を出しても、その間に食料を吸い込み、それが無効化されてしまう。
なかなかに手ごわい相手だった。
セルパン・マルクとリマス・マルクの様にはいかないようだ。
ならばと、1アクション目を自分の心臓をうち、鍵十手を取り出した。
これで、鍵をかきだしてやろうと琴太は考えた。
が、今度は分厚い脂肪に阻まれ、心臓部にまで鍵十手が届かない。
そこで、琴太は距離を取り、助走して、再び近づき、やり投げの様に、鍵十手を投げた。
ズビュンとものすごい音を立てて、コション・マルクの心臓に突き刺さる鍵十手。
さらに追い打ちをかけるように、ダッシュして近づいて来た琴太は殴って鍵十手を心臓の奥に押し込んだ。
「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……」
コション・マルクは鍵を引き出されるのではなく、逆に押し込まれた事で反応が遅れた。
そのまま、琴太は鍵十手を回した。
ガギョンッ
という音がしたかと思うと、コション・マルクの食料を吸い込んだら体内組織を一から組みなおせるという能力は分解された。
鍵十手は心臓に押し込む事によって、キーアクションの鍵を出して、鍵を回すという2つのアクションを省いて、同じ効果を持たせる事ができるのだ。
見事、コション・マルクも倒した。
(なるほどね。戦闘の応用力はそれなりにあるようだ)
後には、ティアグラの声が響いた。
やはり、琴太の力を推し量っていたようだ。
用がすんだからなのか、琴太は再び、元の世界へと戻されるのだった。
「琴太お兄ちゃん、どこにいってたのぉ~」
セレナータが駆け寄り抱きつく。
「ちょっとな、ティアグラのやろうに挨拶されただけだ」
と琴太は言った。
が、その表情からはただの挨拶ではないことははっきりとわかった。
「ティアグラなの?」
アリスが聞き返した。
「あぁ、ティアグラだ。クアンスティータじゃねぇ」
と琴太は返した。
アリス達にとっては、クアンスティータこそ、最も警戒すべき存在だ。
相手が、クアンスティータの場合とティアグラの場合とでは緊張感がまるで違う。
アリス達はひとまず安心した。