01 ティアグラの影


 琴太とアリス、ドロシーとウェンディ、セレナータ王子の五人は次の目的地を占ってもらうためにドゥナの居る、土の神殿にテレポートした。
 ドロシーがはすでに、土の神殿に行ったことがあるので、戻るのはあっという間の事だった。
「お待ちしておりました。次の目的地ですよね」
 ドゥナは状況を理解していたようだ。
 星見により、琴太の勝利とセレナータの加入はある程度、解っていたといっても過言ではない。
「次は6時22分の方向にお友達が居ると出ています。偲さん達ですが、残念ながら、力をつけるために、一時、身を潜めるようです。私からは場所が特定出来ません。これまで以上に危険な力を身につけてしまっています。恐らく、何かの化獣(ばけもの)が関わっているとしか……」
 1番の化獣ティアグラが関わっているかどうかはさすがのドゥナも解らなかった。
 ただ、7番の化獣ルフォス以外の化獣が関わっているというのが、解っただけでも、対処のとりようはあった。
 今の琴太の実力では化獣など夢のまた夢の実力差があるが。
 ドゥナの方はティアグラの力により、自身の星見の力が以前より霞みがかってしまっている事に気づいていた。
 ティアグラが原因というのはさすがに解らなかったが。
 以前であれば、友達の名前も解ったのに、今の星見では、名前も出てこない。
 ただ、友達が居るという事しか解らなかったのだ。
 明らかに自身の力が鈍っているというのは感じ取れた。
 見通せる範囲が狭くなっている――
 それは星見として、不安に思っていた。
 が、その悩みを琴太達に話しても何も解決は出来ないと思い、彼らに打ち明けてはいなかった。
 彼女とて完璧ではない。
 時には判断ミスをする事もあるのだ。