自信があるからなのか、1体で来ている。
 私達としてはこれはチャンスと受け取るべきなのだろうか?
 いや、違う……
 後ろにもう1体現れた。
 さらに後ろにもう1体。
「初めまして。ニアリリスIJK改めましてニアエヴァ3です」
「同じく、ニアリリスLMN改めましてニアエヴァ4です」
 ニアエヴァ3体──私は死を覚悟した。
「ハイースさんもいらっしゃいますからね。同じ、上位絶対者同士、実力的に、負けてしまう可能性もありますからねぇ。こちらは3体でやらせていただきますよ」
 とニアエヴァ2が言った。
 ハイース?恐らく、ヘスティアの事だろうけど。
 上位絶対者だったの、この人?
「やれやれ、ばらされてしまいましたね。これでは、今までの様に一緒に旅を続けるという事が難しくなりましたわね」
「ちょっとヘスティアさん、どういうこと?説明して」
「朱理さんがそうおっしゃるなら、しかたありませんね。改めまして。上位絶対者ジェンド・ガメオ・ファルアの妻、ハイース・ガメオ・ファルアと申します。ヘスティアというのは偽名ですね」
「な、あんた、ジェンドの奥さんだったの?」
「はい、そうです」
 敵が増えた……そんな気がした。
「ご心配なさらずに。古怪さんとは敵対していますので、もちろん、朱理さん達をお助けいたしますよ。ニアリリスの1体はお任せください。ただ、さすがの私も3体は相手にできませんので、残る2体はお任せする形になりますが」
「え、え?どういう事?」
 状況が飲み込めていない導造君。
 私達はこのヘスティア改めハイースに騙されていたってことよ。
 敵の親玉の奥さんを連れて歩いていたってこと。
 そのくらい理解しなさいよ。
 とにかく、ハイースが1体を引き受けてくれるっていうのなら、それを信じるしかない。
 残る2体を私と導造君、ブリジットの三人で何とかするしかないわ。
「ブリジット、今回は逃げるの無しよ。わかっているわね」
「了解。死んだら化けて出られそうだから、一緒に協力するわ」
「導造君、ここは、私とブリジットで何とか、ニアエヴァを1体倒すからそれまで、残るニアエヴァ1体をお願いして良いかしら?」
「良くないです。僕、死んじゃいます」
 相変わらずの反応の導造君だったけど、
「頼りにしているから、任せたわ」
 と言って突き放した。